予約・お客さま管理

民泊の予約管理、紙とLINEだけだと何が起きる?

民泊の予約管理、紙とLINEだけだと何が起きる?

紙やLINEだけで予約を管理していると、予約漏れより先に「確認に時間がかかる状態」が起きます。

宿泊日、人数、連絡先、支払い、変更内容が別々の場所にあると、予約を確認するたびに探し直すことになるからです。

いきなり高価な予約システムを入れる必要はありません。まずは、すべての予約を一つの一覧に集めるところから始めるのが現実的です。

こんな方に向けて書いています
電話、LINE、予約サイトなど、複数の窓口から予約を受けている小さな宿や民泊の方。

紙とLINEだけだと、最初に何が困る?

最初に起きやすいのは、派手なトラブルではありません。「あの予約は何人だったか」「支払いは済んでいたか」「変更連絡はLINEだったか、電話だったか」と、同じ情報を何度も探す時間が増えていきます。

予約件数が少ないうちは、頭の中や手元のメモでも回ります。ところが、連休や繁忙期に予約が重なると、紙の台帳、トーク履歴、電話メモ、予約サイト、通帳や決済画面を行き来することになります。

  • 最新情報がどれか分からない
  • 担当者しか状況を説明できない
  • 変更・キャンセルだけ別の場所に残る
  • 休みの日にも確認の連絡が来る

一つひとつは数分でも、毎日積み重なると「予約を取る仕事」より「予約を探す仕事」が増えてしまいます。

どの情報が分散しやすい?

予約時点の情報より、予約後に追加された情報の方が散らばりやすい傾向があります。

情報

残りやすい場所

起きやすいこと

宿泊日・人数

紙、カレンダー、OTA

変更前の情報が残る

氏名・連絡先

LINE、電話履歴

必要なときに探せない

支払い状況

メモ、通帳、決済画面

確認済みか分からない

要望・注意事項

LINE、口頭、紙

引き継ぎで抜ける

キャンセル

OTA、LINE、電話

一部だけ古いまま残る

問題は道具そのものではありません。「最後にどこを見れば最新情報が分かるか」が決まっていないことです。

予約情報が分散すると、確認場所はどれだけ増える?

予約情報が分散した状態を分かりやすくするため、電話・LINE・OTAから入った12件の予約例で、受付時の記録と、その後の変更・支払い情報の置き場所を整理します。以下は説明用の例であり、実在する宿やお客さまの情報ではありません。

この例では、12件のうち9件で、予約日程とは別の場所に支払い・変更・要望のいずれかが残ります。さらに5件は、正しい状態を確認するために3か所以上を見る必要があります。実際の割合を示す統計ではありませんが、情報の置き場所が増えるほど確認の手間が増えることはイメージしやすくなります。

確認方法

見る場所の数

感じた負担

予約日だけ確認

1〜2か所

まだ軽い

支払いまで確認

2〜3か所

探す時間が増える

変更・要望も確認

3〜4か所

見落としが起きやすい

一覧表の役割は、きれいな帳票を作ることではありません。「今の状態はここを見れば分かる」という場所を一つ作ることです。

いきなりシステムを入れずに、何から始める?

最初はGoogleスプレッドシートでも、紙の一覧表でも構いません。大切なのは、窓口が複数あっても、最終的には同じ一覧へ記録することです。

  1. 予約で必ず確認する項目を決める
  2. 一つの一覧表を作る
  3. 電話・LINE・OTAの予約を必ず転記する
  4. 変更やキャンセルも同じ一覧へ追記する
  5. 1か月使い、足りない項目だけ追加する

最低限、予約番号、宿泊日、氏名、人数、連絡先、予約経路、支払い状況、注意事項、変更・キャンセル状況があれば追いやすくなります。最初から項目を増やしすぎず、「毎回探している情報」から入れるのが続けるコツです。

運用を定着させる小さな工夫:一覧を作っただけでは、忙しい日に記録が戻らないことがあります。受付した人がその場で入力する、変更は元の行へ追記する、対応が終わったら担当者名を残す、という三つだけでも違います。朝と夕方に5分ずつ一覧を確認する時間を決めると、確認漏れを翌日まで持ち越しにくくなります。

紙の台帳は、すぐにやめるべき?

紙を使い続けても問題ありません。大切なのは、紙を正本にするなら、LINEや電話で受けた変更を必ず紙へ戻すルールを決めることです。複数人で同時に確認したい、外出先から見たい、履歴を検索したいという場面が増えたら、共有できる一覧へ移す時期です。

道具を変える前に、誰が、いつ、どこへ記録するかを決めてください。ルールが曖昧なままシステムだけ入れても、紙とLINEと新しいシステムの三つに情報が分かれるだけです。

まとめ

紙やLINEで予約を受けること自体が悪いわけではありません。問題は、最新情報を見る場所が決まっていないことです。

まずは予約を一つの一覧へ集め、変更と支払いも同じ場所へ残してください。転記が負担になった時点で、次の仕組みを考えれば十分です。

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SHIMA CRAFT|島の作り手

奄美大島を拠点に、Webと写真をつくっています。地方・離島の小さな事業に役立つ情報を発信しています。

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