Airbnbの「15.5%」は、すべてのホストに一律でかかる数字ではありません。
Airbnb公式では、手数料をホスト側だけで負担する「シングルフィー」の多くが15.5%、その他は通常14〜16%と案内されています。
自分のリスティングにどの料金体系が適用されているかを確認したうえで、表示価格ではなく差引後の金額で考える必要があります。
こんな方に向けて書いています
Airbnbを利用している、または導入を検討している小さな宿の方。
2026年7月10日時点のAirbnb公式情報を基にしています。実際の料金体系・控除額はホスト画面で確認してください。
15.5%は、どの料金体系の話?
Airbnbには、ゲストとホストが手数料を分けて負担する方式と、ホストの受取額からまとめて差し引く方式があります。15.5%は後者の「シングルフィー」で多くのホストに適用される目安です。
Airbnb公式では、シングルフィーの多くが15.5%、その他のホストは通常14〜16%としています。また、ホテルやサービスアパートメントなどの従来型宿泊施設、宿泊管理ソフトウェアに接続しているホストなど、一部ではこの方式が必須です。
大事なのは「Airbnbは必ず15.5%」と決めつけないことです。ホスト画面や支払い明細で、自分の料金体系と実際の控除額を確認してください。
手取りはどれくらい変わる?
ここでは、予約小計に15.5%がかかると仮定して試算します。税金、清掃料金の扱い、キャンセル、為替などは含めない単純計算です。
予約小計 | 15.5%の試算 | 差引後 |
|---|---|---|
50,000円 | 7,750円 | 42,250円 |
100,000円 | 15,500円 | 84,500円 |
200,000円 | 31,000円 | 169,000円 |
10万円の売上表示でも、15.5%なら差引後は84,500円です。ここから清掃、人件費、消耗品、決済や税の負担が続くため、表示価格だけで利益を判断するとズレが出ます。
値上げだけで解決してよい?
手数料分をそのまま上乗せすればよいように見えますが、価格だけを上げると周辺施設との比較で不利になることがあります。先に、曜日、繁忙期、連泊、清掃負担、予約経路ごとの利益を分けて見る方が安全です。
- 繁忙日は価格を見直す
- 連泊で清掃回数が減る分を考える
- 自社予約は同条件で比較する
- OTA経由の集客価値も含めて判断する
Airbnbをやめるか続けるかの二択ではありません。新規客を見つけてもらう入口として使いながら、再訪時に自社サイトを思い出してもらう設計もできます。ただし、Airbnbの規約に反する誘導は行わず、予約前後のコミュニケーションはルールを守って運用します。
小さな宿は、毎月何を記録すればよい?
まずは月ごとに、Airbnb経由の予約小計、実際のサービス料、受取額、泊数、清掃回数を記録してください。3か月分並べると「売上は増えたのに手元に残らない月」が見えます。
記録項目 | 見る理由 |
|---|---|
予約小計 | 販売規模を把握する |
実際のサービス料 | 想定率との差を見る |
受取額 | 資金繰りを確認する |
泊数・連泊数 | 清掃負担と比較する |
予約経路 | OTA依存度を確認する |
料金体系や税の扱いは変更される可能性があります。公開日から時間がたった記事を読む場合は、必ずAirbnb公式と自分のホスト画面を優先してください。
計算するときの注意:売上と受取額を比べるときは、宿泊料金だけでなく清掃料金や追加料金がどのように扱われているかを明細で確認します。月ごとの平均率だけでなく、予約ごとの控除額も数件見ると、キャンセルや調整金による例外に気づけます。数字が合わない場合は、一般的な料率へ無理に当てはめないことが大切です。
なお、試算表は「予約小計×15.5%」を四捨五入した単純計算です。実際の入金額と一致しない場合は、清掃料金、税、返金、調整項目を一つずつ確認してください。
手数料を正確に知るには?
一般記事の数字ではなく、ホスト画面の取引履歴と支払い明細をご確認ください。同じ売上でも料金体系や税の扱い、清掃料金の設定、返金などで差が出ます。毎月の明細を一つ保存し、予約小計に対する実際の控除率を計算すると、自分の宿に合った数字が分かります。
料金体系が変わった場合は、過去の平均と混ぜず、変更前後を分けて比較してください。
まとめ
15.5%はAirbnbの全ホスト共通ではなく、シングルフィーで多くのホストに適用される目安です。
自分の控除率を確認し、予約小計ではなく受取額で利益を見てください。価格改定の前に、3か月分の予約経路と実際の手数料を並べるところから始めるのが安全です。
参考にした公式・公開資料
制度や料金は変更されることがあります。利用する時点で、リンク先の最新情報をご確認ください。


