宿・店舗の写真は、多ければよいわけではありません。
ホームページ、Googleマップ、予約サイト、SNSで役割が違うため、同じ場所を横・縦・全体・寄り・利用場面に分けて撮る方が使いやすくなります。
小規模な宿・店舗なら、まず30〜50カットを目安に、必須写真を優先してそろえると、更新や媒体追加にも対応しやすくなります。
こんな方に向けて書いています
写真撮影を自分で行う、またはカメラマンへ依頼する前に必要カットを整理したい方。
枚数は施設規模や客室数、商品数で変わります。この記事の数は撮影計画を作るための目安であり、業界共通の基準ではありません。
媒体ごとに必要な写真は違う
媒体 | 主な役割 | 向き |
|---|---|---|
ホームページ | 事業全体と信用を伝える | 横長中心 |
Googleマップ | 場所・外観・商品を確認する | 横・正方形 |
予約サイト | 設備・部屋・プランを比較する | 横長中心 |
Instagram・リール | 雰囲気と利用場面を見せる | 縦長中心 |
パンフレット | 印刷で詳しく紹介する | 用途に応じて両方 |
一つの写真をすべての媒体へ流用すると、切り抜きで主役が消える場合があります。
最初に必要な10カット
- 建物・店舗の外観
- 入口と看板
- 店内・客室の全体
- 主力商品・サービス
- 利用している場面
- スタッフの対応
- 設備・アメニティ
- 駐車場・集合場所
- 周辺環境
- 細部・こだわり
まずこの10種類を横向きで一枚ずつ確保し、その後に縦向きや別角度を追加します。
小さな宿のショットリスト
場所 | 必要カットの例 |
|---|---|
外観 | 道路側、入口、夜、駐車場 |
客室 | 入口から全体、ベッド、窓側、収納 |
水回り | 浴室、トイレ、洗面、備品 |
共有部 | 受付、食事場所、ラウンジ、キッチン |
食事 | 全体、主菜、飲み物、提供場面 |
利用場面 | チェックイン、くつろぎ、周辺散策 |
客室ごとに設備や眺望が違う場合は、同じ構図で比較できるように撮ります。
店舗・サロンのショットリスト
- 外観と入口
- 受付・待合
- 店内全体
- 主力商品・メニュー
- 施術・接客の手元
- スタッフの雰囲気
- 価格表・設備
- 駐車場・道順
人物を撮る場合は、顔を出すか、手元や後ろ姿だけにするかを事前に決めます。
横・縦・寄り・引きを一組にする
一つの商品や空間について、次の五つを撮ると用途が広がります。
- 横長の全体
- 縦長の全体
- 細部の寄り
- 周囲を含む引き
- 人が使っている場面
同じ位置から向きだけ変えるのではなく、縦画面で主役が中央に収まるよう構図を調整します。
ホームページ用は余白も撮る
トップ画像へ文字やボタンを重ねる場合、主役が中央いっぱいだと使いにくくなります。
左右どちらかに空間を残した写真、上部に空や壁の余白がある写真も撮ります。
文字を画像そのものへ入れるのではなく、Web側で重ねられるようにすると、スマートフォン表示や文章変更へ対応しやすくなります。
何枚納品してもらう?
撮影依頼では、撮影枚数と納品枚数を区別します。
規模 | 納品目安の考え方 |
|---|---|
小さな店舗1室 | 主要用途を満たす30枚前後 |
客室数の少ない宿 | 部屋・設備・食事を含め40〜60枚 |
複数商品・複数部屋 | 商品・部屋ごとに必要数を加算 |
これは目安です。似た写真を100枚受け取るより、用途が違う40枚の方が使いやすい場合があります。
写真の管理方法も決める
納品後は、場所・向き・用途が分かる名前にします。
- 外観_横_昼
- 客室A_縦_全体
- 料理_横_寄り
- 駐車場_案内用
撮影日、撮影者、人物の掲載許可、利用範囲も一緒に記録します。
季節ごとに撮り直す写真
奄美の宿や体験は、海、植物、天候、服装、日没時間で印象が変わります。
すべてを毎季撮り直す必要はありませんが、季節限定商品、雨天時の体験、台風後の外観、冬の客室設備など、説明に必要な写真は更新します。
人が写る写真の同意を管理する
スタッフ、モデル、お客さまが写る場合は、ホームページ、SNS、広告、予約サイトなど、利用範囲を確認します。
撮影時に了承を得ても、退職後や数年後の掲載を想定していない場合があります。撮影日、人物、利用範囲、掲載終了の条件を記録します。
不足写真を問い合わせから見つける
お客さまから「駐車場はどこですか」「浴室はどんな形ですか」と聞かれる場合、文章だけでなく写真が不足している可能性があります。
質問を受けたら、回答すると同時に次回撮影リストへ追加します。写真の棚は、一度で完成させるのではなく、実際の問い合わせから育てます。
写真が多すぎる場合は選ぶ
似た写真を何枚も並べると、見る人が重要な違いを判断しにくくなります。
各場所・商品ごとに、全体、特徴、利用場面の三枚を基本にし、違いのない連続写真は管理用へ分けます。掲載写真は定期的に入れ替え、古い設備や商品が残らないようにします。
用途ごとに選びます。
まとめ
宿・店舗の写真は、媒体ごとの用途を決め、外観、内観、商品、人物、設備、アクセスを横・縦・寄り・引きでそろえます。
最初は30〜50カットを目安に、必須10種類から撮ってください。枚数を増やすより、予約や来店判断に必要な情報が欠けていないことが重要です。


