ホームページの保守費用は、単に「置いておくためのお金」ではありません。
サーバー・ドメインの維持に加え、更新、バックアップ、障害対応、セキュリティ確認など、公開状態を保つための作業にかかる費用です。
ただし、保守という言葉が指す範囲は制作会社ごとに違います。金額だけで比べず、何が含まれ、何が別料金なのかを確認する必要があります。
こんな方に向けて書いています
制作費とは別に保守費用を提示され、「何に払うお金なのか分からない」と感じている方。
保守費用には何が含まれる?
項目 | 役割 | 確認したいこと |
|---|---|---|
サーバー | ホームページのデータを置く | 契約名義、容量、更新時期 |
ドメイン | サイトの住所を維持する | 更新費、所有者、移管可否 |
SSL | 通信を暗号化する | 費用込みか、自動更新か |
バックアップ | 故障・誤操作時に戻す | 頻度、保存期間、復旧費用 |
システム更新 | 不具合や安全上の問題を抑える | 対象範囲、実施頻度 |
内容修正 | 文章・写真・料金などを変更する | 月何回・何分まで無料か |
障害対応 | 表示されない等の問題を調べる | 受付時間、初動、別料金条件 |
「保守込み」とだけ書かれていても、文章修正は含まれず、技術的な維持だけの場合があります。反対に、小さな修正まで含めたプランもあります。
サーバー代とドメイン代だけなら安いのでは?
自分で契約すれば、サーバーとドメインだけの費用は抑えられる場合があります。ただし、契約更新、DNS設定、SSL、バックアップ、障害調査なども自分で判断することになります。
保守費用は「作業が毎月発生しているか」だけでなく、問題が起きたときに確認できる人を確保する意味もあります。
月額と年額はどちらがよい?
契約 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
月額 | 毎月キャンペーンや料金を変える | 年間総額で比較する |
年額 | 更新は少なく、維持を任せたい | 修正回数と追加料金を確認する |
都度払い | 自分で管理でき、修正がまれ | 緊急対応の窓口がない場合がある |
SHIMA CRAFTでは、2年目以降の保守を年5万円〜の目安で案内しています。実際の金額は、更新頻度、機能、外部サービス、修正範囲によって変わるため、契約時に作業範囲を明記します。
保守契約前に確認したい7項目
- サーバーとドメインは誰の名義か
- 契約を終了したときにデータを受け取れるか
- 文章・写真修正は何回まで含まれるか
- 新しいページの追加はいくらか
- バックアップの頻度と復旧費用
- 障害時の連絡方法と対応時間
- 外部サービスの利用料が別にあるか
保守を付けない選択もできる?
静的な小規模サイトで、担当者がドメイン更新や問い合わせ先の変更を管理できるなら、保守を付けない選択もあります。
一方、予約、決済、会員、フォーム、CMSなどの機能がある場合は、外部サービスの変更や不具合が影響しやすくなります。「更新しないから保守不要」ではなく、止まったときに誰が確認するかで決めます。
「修正」と「機能追加」は同じではない
保守契約で特に揉めやすいのが、修正の範囲です。電話番号の変更、写真1枚の差し替え、誤字修正は小さな更新ですが、新しい予約機能、ページ追加、デザイン変更は制作作業になります。
作業例 | 扱いの目安 |
|---|---|
営業時間の変更 | 軽微な修正に含まれやすい |
写真の差し替え | 枚数や加工量による |
新サービス1ページ追加 | 別途制作になりやすい |
予約システム導入 | 設計・設定費が必要になりやすい |
サイト全体のデザイン変更 | リニューアル扱いになりやすい |
「月2回まで無料」でも、1回の定義が明確でなければ判断できません。依頼1通を1回と数えるのか、作業時間で数えるのかを確認します。
解約や制作会社変更のときはどうなる?
保守契約は、続けるときだけでなく、終えるときの条件も重要です。ドメイン、画像、文章、サイトデータ、分析アカウントを受け取れるか確認します。
独自システムや月額型サービスでは、解約するとページ自体を利用できなくなる場合があります。買い切りなのか、利用権なのか、別会社へ移せるのかを契約前に聞いておくと安心です。
保守費用を見積もる簡単な考え方
保守費用は、年間で発生する固定費と、想定される作業時間に分けると分かりやすくなります。ドメイン、サーバー、外部サービスの固定費に、更新確認、バックアップ、問い合わせ対応などの作業を加えます。
月に一度30分の確認でも、年間では6時間です。障害調査や更新依頼が加わればさらに増えます。単純に「サーバー代より高い」と考えるのではなく、誰がその時間と責任を持つかで判断します。
契約書や見積書では、「保守」という一語ではなく、対象作業と対象外作業を一覧で残してもらうと安心です。担当変更があっても判断基準を引き継げます。
まとめ
保守費用は、サーバーやドメインだけでなく、公開状態を安全に維持し、問題が起きたときに対応するための費用です。
金額を見る前に、作業範囲、修正回数、名義、バックアップ、解約時の扱いを確認してください。同じ金額でも、含まれる内容によって価値は大きく変わります。


